動画と写真でみるガラス制作の工程
藤代範雄のガラスはどのようにして生まれるのでしょうか。
沖縄の琉球ガラス村での制作風景を動画と写真でご紹介します。
(2015年12月撮影)
- 窯からガラスを巻き取ります。
- ガラスは熱のかたまりです。
- 入魂。
- 絵筆を持ち替えるように。
- 真っ赤なガラス。
- およそ500℃の窯で除冷します。
制作工程
まず、藤代と職人さんがそれぞれに色の違うガラスを窯から巻き取ります。
藤代は絵筆を持ち替えるようにして次々に真っ赤なガラスを巻いた棒を受けとっては、鉄板のうえに垂らし、絵を描いていきます。
動画ではバーナーの音で聞き取りにくくなっていますが、藤代が大きな声を出して線の終わりを指示しています。すると、職人さんがハサミでカット。
ご覧のとおり、ガラス制作は、時間と熱との戦い。そのためには息の合ったチームプレーが欠かせません。
たったひとつの作品であっても、10名近くの熟練した職人さんの協力のもと、制作しています。琉球ガラス村の職人さんはひとりひとりが優れたガラス作家でもあります。
真っ赤なガラスはこのあと繊細な温度管理を経て完成します。活気に満ちあふれ、かつ神秘的な制作風景です。
動画でみる制作風景と完成品
以下は、2016年6月の制作風景です。完成したガラスがどんな仕上がりになったのかについても、写真でお見せします。
(2016年6月撮影)
完成した作品
ガラスは急激に冷えると割れてしまいます。そのため、力を合わせて一生けんめいに作ったガラスも、すべてが完成するわけではありません。
窯の中で徐々に冷やす途中で、割れてしまうものも少なくないのです。
2016年のムービー【1】の作品は残念ながら 、割れてしまいました。
【2】の作品は無事完成。こちらの作品です。

「智慧とひらめき」
【3】はムービーではよく見えないのですが、おそらくこちらの作品だと思います。

「しあわせな果実」
熱く激しい制作現場からは想像もつかないほど、かわいらしく繊細な作品が生まれていることがわかります。
ご覧いただいたように、ひとつの作品はまるで奇跡のような制作工程を経て完成します。制作風景を見たあとでは、色とりどりにまるで絵のように描かれたガラス作品を見る目が、少し変化するのではないでしょうか。
そのほか、完成したガラス作品はこちらのページをご覧ください。
http://noriofujishiro.com/category/norio-works/